第一印象まとめ(XQ-AU52)
- 細長い筐体は一瞬で手に馴染む丁度良い比率とサイズ
- ゲームプレイは確実に物足りないSoC
- 21:9の有機ELはとても綺麗
- カメラ機能はXperiaとは思えないほどオマケ程度
- Band19は無い!
21:9有機EL搭載のエントリーモデル
今までにない細長い筐体が特徴的なXperia1/10シリーズ。手に取った瞬間使いやすいと感じる本体サイズがとても魅力的です。幅が抑えられているので文字入力もしやすいです。
有機ELディスプレイ特有?の多少のギラつきはありますが、シャープでくっきりコントラストが高く写真や動画を色鮮やかに映してくれます。
欲を言えばSnapdragon730G辺りを搭載してくれれば嬉しかったですが、メイン端末でゲームをする予定は無いのでそこまで困らないスペックでした。今使っているXperia XZ1(SD835)とCPUの性能を比べると多少スコアが落ちていますが、その分バッテリー消費を抑えられるのでゲームをしないメイン機として使うなら全く問題ないSoCです。
問題はカメラ機能
カメラ機能は現時点のファームウェアではあまり機能豊富ではありません。残念ながらカメラ機能を重視する方には絶対にオススメしない機種です。シャッターボタン非搭載機種なのでそもそもメーカーもそこまでチカラを入れていないものと思われます。
とにかくシャッターボタンが無いだけで”SONYらしさ”が感じられなくなってしまい残念な気持ちです。とりあえず不満点をまとめると…
- シャッターボタンがないのは予想以上に不便
- シャッターボタンありきのカメラアプリ
- 画面タッチ撮影も使い物にならず
- 写真も動画も細かい設定が何も出来ない
シャッターボタンが無いのは分かってたけど…
シャッターボタンが無いのは購入前から分かっていましたが、カメラアプリがシャターボタンありきの設計なのかとても使いづらい印象を受けました。
まずフォーカスしたい場所をタップした時よくピントが外れることがあるのですが再度フォーカスしようとしてもう一度タップするとAF/AEロックが解除されるだけなのでフォーカスを修正するには画面を二度タップする必要があります。これはXZ1でも同じですが、シャッターボタンが無い機種ではタップ時の動作を変えるべきだと思いました。
画面タッチ撮影の意味がない
このXperia10IIはややAFが弱い印象です。花などの小さい被写体はかなりの確率でピントが抜けてしまいます。カメラ用語で言う”後ピン”が頻発します。それならばと、”画面タッチ撮影”を設定で有効にし撮影してみましたが、今度はピントを合わせようともせずシャッターが切れてしまい、なんだか数年前の格安中華スマホを思い出してしまいました。
細かい設定だけはさせてほしい…
設定すればなんとかなるやろの精神で設定画面を見ましたが、唯一音量ボタンをシャッターボタン代わりにできる機能があるだけで他は全く設定できない仕様でした。広角、2倍、超広角とそれぞれレンズがあるのですが、マニュアルモード対応は広角のみ、オート撮影ではすべての画角でHDRのON/OFFすらできません。さらに撮影シーンの選択も出来ません。ついでに言うと動画撮影時の手ブレ補正は効果が弱いです。
残念ながら今のSONYの状況や、商品の位置づけからしてカメラ機能関連の大幅アップデートは期待出来ないと思っています。
LTE Band19が無い!
海外版であるためドコモBand19に対応していません。今日立ち寄った田舎の山の近くでは電波の入りは十分に思えたので多くの山間部はそれほど不自由しないと思われますが、今後試しに新宿や東京、横浜などの大きいターミナル駅でアンテナピクトの立ち具合を見ていきたいと思います。いつになるかは分かりませんが…。